MLBのワールドシリーズ(WS)は23日、ミルウォーキーで開幕。レイズ(ア・リーグ)との第1戦に先発したブルワーズ(ナ・リーグ)のジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24)が初球でWSの記録を塗り替え、チームは3―2で逃げ切り白星発進した。

 まさに怪物だ。レイズ先頭打者・ディアスへ投じた第1球のフォーシームは103・5マイル(約166・5キロ)を計測。投球追跡システムが導入された2008年以降のWSでの最速記録となった。これまでの記録は2016年、インディアンズとのWS第2戦でカブスのアロルディス・チャップマンがマークした103・2マイル(約166キロ)だった。

 初回に投じた13球のうち11球はフォーシームで、10球が101マイル(約162・5キロ)超え。そのうち5球は102マイル(約164・1キロ)を超えた。08年以降のWSで102マイルに達したのはわずか13球で、ミジオロウスキーは自身初となるWSのマウンドで初回から飛ばしまくった。

 4回一死二、三塁からヒックスの一ゴロの間に三塁走者が生還。1失点したが、5回78球を投げ4安打1失点、1四球3三振で、リードを守ったまま降板。ミシオロウスキーが投げた100マイル(約160・9キロ)超えは38球に達し、これは08年以降のWSにおいて最多記録となった。

 大リーグ公式サイトは
「ジェイコブ・ミジオロウスキーはWSの歴史に名を刻むのに、わずか1球を要しただけだった」と快投を速報。「ポストシーズン初登板となったナ・リーグ地区シリーズ第1戦、パドレス戦での初球は104・8マイル(約168・7キロ)を計測し、ポストシーズン史上最速記録となった。この試合で彼は100マイル以上の球を52球も投げ込んでおり、これはポストシーズンの1試合における最多記録である。そして今回、最大の舞台でミジオロウスキーは新たな記録を手にした。それを獲得するため、わずか1球で十分だった」と脱帽した。

 米メディア「クラッチ・ポインツ」も「ブルワーズの先発ジェイコブ・ミジオロウスキーは、この秋のクラシックの歴史上かつてない偉業を成し遂げた。ワールドシリーズ史上最速の時速103・5マイルの球をレイズの先頭打者ヤンディ・ディアス相手に投げ、アドレナリンが全身を駆け巡ったかのようだった」と剛速球に舌を巻いた。