阪神は24日、甲子園で秋季練習を開始。今季はリリーフ陣の一角として存在感を放った工藤、木下ら投手陣をはじめ、元山、熊谷ら野手陣が室内練習場で汗を流した。

 練習を見守った藤川球児監督(46)は「今は準備運動の段階。今回はぎりぎりまでシーズンを戦っていたので、自分で自己研鑽を積んでいく期間に入る選手と、秋季キャンプに向けてコンディションを上げていく選手に分かれる」と今後の方針を語った。

 この日は石井大智投手(29)も姿を見せたが、指揮官によると集合日のため参加したといい、「アキレス腱のこともあって明日以降の練習参加はなしということで」と説明した。

 練習中には安藤投手コーチを交えて3人で意見交換。その中で話題に上ったのが石井の〝先発転向プラン〟だという。藤川監督は「1イニングあたりの投球数やコントロールがいい。(DH制となる来季は)9人の打者が並ぶ中で非常に強みを発揮すると思う」と適性を評価。新たな挑戦についても「希望に満ちあふれる取り組みに変わりますので、これは非常にいいと思います」と前向きな姿勢を示した。

 かつてリリーフを経験した山本(ドジャース)や平良(西武)らも先発に転向し、結果を残している。虎将は石井の年齢についても「まだ全然いける」と可能性を見いだし、「チームと選手個々が目指す方向が一緒になれば、チーム力は上がると思っている。決してチームのコマではなく、彼らが進みたい方向を生かすというところだと思う」と選手の意思を尊重する考えを強調した。

 虎の剛腕がプロ初となる先発への挑戦で新たな可能性を切り開く。