ヤンキースのジャズ・チザム内野手(27)の快記録達成の可能性に注目が集まっている。今季ここまで104試合に出場して打率2割4分、26本塁打、25盗塁をマーク。レギュラーシーズン残り26試合での「30本塁打、30盗塁」到達が期待される。

 8月に入って、実に13盗塁を決めた。チザムの「30―30」クラブ入りが注目に値する理由がある。4月末に右腹斜筋に重度の肉離れを発症。長期離脱を余儀なくされ、ベストコンディションで戻ってきたわけではなかった。

 圧巻の追い込みをかけるチザムに、米メディア「ニューヨーク・ポスト」も注目。記事で「28試合に出場せず、その後39試合盗塁をしなかった」と紹介し、快記録達成のゆくえを見守っている。「5月は腹斜筋の負傷で丸々欠場し、6月11日から7月29日まで盗塁を2回しか試みず、どちらも成功しなかったにもかかわらずだ」と詳報。走れなかった期間は、鼠径部にも問題を抱えていたという。

 すでにヤ軍史上6人目の「25―25」をクリアし、次なる大台に挑もうとしている。ストーリー性があるだけに、ラストスパートに期待がかかるのは当然だ。

 パワーとスピードを兼ね備え、今やヤンキースに欠かせない戦力となったチザム。奔放な言動でグラウンド外でのお騒がせぶりが話題としては先行しがちだが、抜群の野球センスに疑いの余地はない。

 現在、チームはア・リーグ東地区2位につけ、首位のブルージェイズとは2ゲーム差。チザムが「30―30」クラブ入りに近づけば近づくほど、名門の地区制覇も見えてくるはずだ。