レッドソックスが守護神のアロルディス・チャップマン投手(37)と来季以降の契約延長で合意したと複数の米メディアが30日(日本時間31日)に報じた。キューバ出身左腕は今季ここまで26セーブ、防御率1・04と安定感抜群の成績をマーク。中南米選手の市場動向に精通しているフランシス・ロメロ記者は自身のX(旧ツイッター)で「2026年に1330万ドル(約19億6000万円)を稼ぎ、2027年には相互オプションがある」と新たな契約内容を明かした。

 チャップマンは昨オフに1年契約でレッドソックスに加入。球団は来年2月に38歳を迎える左腕に破格の契約を提示し、重要戦力を来季以降も確保した形だ。全盛期の輝きを完全に取り戻した剛腕の契約延長合意に、地元紙などは、レ軍とチャップマンの相思相愛で結ばれた新契約を歓迎する論調で速報した。

 そんな中「ニューヨーク・ポスト」はヤンキース在籍時に球団とひと悶着あった左腕と宿敵・レッドソックスの蜜月ぶりを皮肉を込めて報道。記事のタイトルで「物議を醸した元ヤンキースのオールスター選手」と表現し、ヤ軍時代を「波乱に満ちていた」と振り返った。

 記事ではレ軍フロントがグラウンド内外でのチャップマンの献身性を高く評価していることを伝えた上で、ヤ軍時代の奔放な振る舞いを蒸し返した。「チャップマンはヤンキースで3度オールスターに出場したが、ブロンクスでの在籍期間は波乱に満ちていた。特に最後のシーズンは防御率4・46に終わり、タトゥーを入れた後に足の感染症で欠場、さらにチーム練習をサボったことでアメリカンリーグ地区シリーズとアメリカンリーグ優勝決定シリーズのメンバーから外された」と皮肉たっぷりに紹介。とりわけヤンキースのお膝元であるニューヨークでは〝問題児〟のレッテルがぬぐえない中で、宿敵レ軍がチャップマンの能力を最大限引き出しているマネジメントをたたえた。

 今季8度目のオールスター選出を果たすなど充実のパフォーマンスを発揮しているチャップマン。衰え知らずの剛速球で破格契約をつかんだ左腕は、因縁深い名門とニューヨークのファンを歯ぎしりさせる活躍が今後も期待される。