まさに起死回生だ。中日は9日の巨人戦(福島)で9回に細川成也外野手(26)が逆転の6号3ランを放ち、3―2で勝利した。

 8回までに2点をリードされて無得点。そのまま9回を迎え、マウンドには昨季までチームメートだった巨人の新守護神、ライデル・マルティネス投手(28)を迎えた。二死二、三塁までチャンスを広げたが、打席の細川はフルカウント。あと1球で4連敗が決まる崖っぷちで、高めに浮いたフォークを見逃さなかった。

 振り抜いた打球は竜党が待つ左翼席へ。前日(8日)の同戦(山形)では手痛い逆転サヨナラ負けを喫したが、お返しとばかりに絶対的クローザーを打ち砕き、チームの連敗を「3」で止めた。

 試合後、細川は「とにかくここで打つしかないっていうふうに思っていました。負けが続いていたので自分が決めてやろうという気で入りました。無我夢中で来たボールに食らいつくしかなかったので、その結果が一番いい形になってよかったです」と胸をなで下ろした。

 とはいえ、チームは借金10でリーグ5位に低迷する。首位を独走する阪神とは15ゲーム差と大きく引き離されている。それだけに細川は「今日の1勝でここから波に乗って連勝できるようにやっていくしかないと思うので、チーム一丸となってやっていきたいです。ここから連勝して順位を上げていけるように頑張ります」と表情を変えることはなかった。

 これで7月は2勝目(6敗)。11日からは本拠地のバンテリンドームに戻り、2位・広島を迎え撃つ。