開幕から低迷するロッキーズのウォーレン・シェーファー暫定監督が29日(日本時間30日)の敵地ブルワーズ戦で初の退場処分にブチ切れた。

 0―0の3回、2ストライクに追い込まれた先頭の1番・フリーマンは低目に来た3球目を自信満々見逃した。ボールゾーンと思われたが、球審のラモン・デ・ヘススは「ストライク」とコール。見逃し三振を喫したフリーマンは球審に何かをつぶやくと即座に退場を宣告された。

 これに怒ったシェーファー暫定監督はベンチを飛び出して球審の元へ猛ダッシュ。口から取り出したガムと帽子をフィールドに叩きつけ、はげ上がった頭を真っ赤にして球審に抗議し、指揮官も退場となった。

 それでも怒りは収まらず、本塁まで歩み寄ったシェーファー暫定監督は投球された位置を「ここだぞ!」と手でかざす始末。まるでコントの1シーンのような熱血ぶりで、敵地ながら大歓声と大きな拍手が沸き上がった。

 試合後、シェーファー暫定監督はMLB公式サイトの取材に「フリーマンが彼に悪態をついたり、見せつけたり、何もしなかったのに、彼があんなにあっさりと退場にしたのが気に入らなかった。ラモンのことは好きだが、フリーマンを退場させるのはあまりにも早すぎた」と振り返った。一方、フリーマンは「悪態をついたり、失礼なことを言ったりはしませんでした。ただ『おいおい、二度目だ』と言っただけで、彼は私を退場させた」と納得いかない様子だった。

 ただ、この退場劇でチームに火が付き、試合は延長の末に4―3で逆転勝ち。11回に決勝打を放ったベテラン内野手のカイル・ファーマーは「彼(シェーファー)がどれだけ速く走ったかは、私たちにとって大きな意味がありました。ああいう姿、特に監督がはげ上がった頭を赤らめて猛スピードで走り出す姿を見ると、やる気が湧いてきました」と語った。

 ロッキーズは開幕から歴史的なペースで負け続け、5月にバド・ブラック監督が解任され、シェーファー暫定監督がチームの指揮を執っている。ここまで19勝65敗でナ・リーグ西地区ダントツの最下位と好転の兆しはないが、この1勝をきっかけに嫌なムードを一掃したい。