阪神が20日の広島戦(甲子園)に8―1で快勝。投げてはドラフト1位ルーキー・伊原陵人投手(24)が5回無失点でプロ初先発初勝利。打線も4番・佐藤輝明内野手(26)が2本塁打を含む4安打6打点の大活躍で、投打の主役がかみ合った。
藤川球児監督(44)は「甲子園のファンの方が喜ぶような、そういう1日になったというところではいい日曜日になったんじゃないでしょうか」と満足げ。伊原に関しては「さすがだな。思っている通りの期待を、上回ってくれるようなパフォーマンス。背番号(18)くらい勝てるような投手になってほしい」と絶賛し、佐藤輝には「相手も脅威に感じているバッターでしょうから」と評価した上で「丁寧にいけばいい形でいける」とキーワードめいたフレーズを付け加えた。
甲子園を知り尽くした藤川監督ならではの言葉だろう。広い上に右翼方向から浜風が吹く聖地では、派手な打撃戦にはなりにくい。投手は大胆に左打者の内角、右打者の外角を攻めることが可能。ロースコアで終盤まで我慢して大事な場面で1点を取り、逃げ切る野球が大事になる。そういう勝ち方をするための戦力も整っている。
だが、前日19日の同戦では3失策が絡むなどミスから自滅。試合後には「この甲子園での戦い方というのを選手たちも含めて、見直させる必要があると思います。しっかりした野球をやらないと」と苦言を呈した。この日の勝利は派手にも映るが、3犠打を記録するなど「丁寧」に好機を演出し、相手に重圧をかけ続けた結果ともいえる。
さらに指揮官は熱い姿勢も見せた。7点リードの8回一死一、二塁の場面で坂本が広島5番手・岡本から頭部死球を受けた。坂本は「大丈夫」というしぐさを見せたが、藤川監督は一目散にホーム付近に駆け寄って激高。高知弁で気骨があるという意味の「いごっそう」ぶりを発揮し、SNS上でも「先陣切って選手守ってる」など多くの反応があった。
ただ、現役時代から表向きは熱く、頭は冷静なのが守護神・藤川球児だった。試合後の会見では「それは危ないですからねと。ゲームの中では起こることですけど、前も言ってるし。いいじゃん、ゲームの中のことは」と多くを語ろうとしなかった。
本拠地で3連敗を回避し、貯金1。今季2度目の「六甲おろし」を甲子園に響かせた。この勢いを22日からのDeNA戦(横浜)に生かせるか。











