第97回選抜高校野球大会第7日第3試合が、24日に甲子園で行われ、昨秋神宮大会準優勝の広島商が東洋大姫路(兵庫)を6―2で破った。

 序盤にビッグイニングをつくった。2回一死満塁から徳永(3年)の適時右前打で先制に成功。さらには中本(2年)、主将・西村(3年)の連続適時打が飛び出すなど、この回一挙6点を奪った。荒谷忠勝監督(48)は、「目立った選手はいないんですけど、粘ってつないでいこうということで。選手が実践してくれたことがこの結果になったと思います」と冷静に振り返った。

 その後は追加点こそ奪えなかったものの、先発・徳永が7回4安打2失点の粘投。6回には左翼・名越のバックホームで追加点を阻止するなど、野手の堅守も光った。指揮官は「徳永は一人ひとり集中して投げてくれましたし、野手も打ってくれて勇気づけてくれました」「名越もあのプレーでチームを引っ張ってくれましたね」と笑顔で話した。

 そんな広島商を率いる荒谷監督は、選手に対して「無関心になるな」と伝えてきたという。その理由を「今はスマホがあって一人で完結してしまう時代で、人への興味がない子が多い」とし、「野球での声掛けなども大事にはしていますが、なんせ今の子たちは反応が鈍いので…。野球を通して無関心になるなとよく話しています」と明かした。強敵を撃破し、ベスト8入りを果たした広商ナイン。チーム一丸となり、94年ぶりの頂点を目指す。