彭帥問題で国際テニス連盟の〝中国支持〟が物議 WTAと真逆の方針に「金の奴隷たち」と批判の声

2021年12月06日 16時45分

中国元高官を告発した彭帥(ロイター)
中国元高官を告発した彭帥(ロイター)

 中国の人気テニス選手の彭帥(35)が張高麗元副首相から性的関係を強要されたと告発した問題に対して、テニス界のトップに位置する国際テニス連盟(ITF)が中国政府を〝支持〟する方針を表明して大きな波紋を呼んでいる。

 彭帥の問題を巡っては、女子テニス協会(WTA)が中国での大会の開催を中止すると発表し、中国政府との対立が深まっていた。そうした中、ITFのデービッド・ハガティ会長が英「BBC」に「告発は調査の必要があり、我々も解決に向けて働きかけをしていく」としつつも「しかしITFは世界全体でテニスを統括する団体であり、我々が責任を持つべきこととして草の根のテニスの発展があることを忘れてはならない。我々は(中国の人口にあたる)10億人の人々を罰したくはない」とWTAのような反中国的な措置は取らないと表明。「当面は中国でのジュニア大会、シニア大会を引き続き開催していく」と断言した。

 中国政府に〝忖度〟した形となったITFの決定は物議を醸しており、台湾紙「自由時報」は「彭帥に対するWTAの強力な支援と対照的に、ITFのハガティ会長は中国の競争を止めないだろうと述べた。WTAをフォローアップしない」と批判的に報道。ネット上でもITFの中国寄り姿勢に対して「金の奴隷たち」と非難する声が上がっている。

 国際オリンピック委員会(IOC)に続いてITFも中国政府を〝支持〟する格好に。やはりスポーツ界は絶大な権力には逆らえないということなのか。

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