五輪金メダルどころではなくなってきた。24日発売の「週刊新潮」で一般女性との不倫が報じられ、事実を認めて謝罪した競泳男子の東京五輪代表・瀬戸大也(26=ANA)が崖っ縁だ。

 スポンサー各社は瀬戸を起用した広告の修正を余儀なくされ、すでに「プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)」のヒゲそり「ジレット スキンガード」、妻の優佳さん(25)と一緒に出演した「味の素」のテレビCM動画が削除された。さらに所属先ANAの公式ホームページの所属アスリートからも名前が消えた。ANAは本紙の取材に「当事象が発生する前からCM等の宣伝媒体で瀬戸選手を使用していませんでしたが、今回の事象は当社のサポートするアスリートとしてのイメージにふさわしくないと判断したため、写真を取り下げました」と説明した。

 気になるのは今後だ。本来なら東京五輪が開催される予定だった今年度(2021年3月)でANAとの契約が満了。今後についてANAは「現時点で事実関係の詳細を確認しており、現段階で決まったことはございません」というが、仮に契約解除となれば一大事。瀬戸を支援する他のスポンサーも一気に手を引くことも考えられ、東京五輪へ向けて活動資金が不足する事態もあり得る。

 瀬戸は東京五輪金メダルの有力候補として期待されてきた。新型コロナウイルス禍では「心のスイッチが入らない」と苦悩し、ようやく再スタートへ向かって歩きだしたが…。自業自得とはいえ、思わぬ〝落とし穴〟が待っていたようだ。