世界陸連のセバスチャン・コー会長(64)の〝大麻解禁〟発言が大きな波紋を呼んでいる。

 コー会長は陸上女子短距離でメダルが有望視されていた米国代表のシャカリ・リチャードソンが大麻の陽性反応が出て東京五輪の欠場が決まったことを受けて、大麻をドーピングの禁止薬物リストから外す可能性を示唆した。

 この発言を海外メディアが一斉に報道。アイルランド紙「アイリッシュタイムズ」は「コー会長が、スポーツにおける大麻のルールを見直す必要があると述べている。25年ぶりに女子100メートルのタイトルを目指す米国のスプリンターが大麻の陽性反応を示したことを受けて語った」と報道。またスペイン紙「abc」は「コー会長は『優秀な才能を失ってしまったことをお詫びする』と謝罪した。WADA(世界ドーピング防止機構)は毎年禁止薬物のリストを更新しており、2022年シーズンに向けて変更が行われる可能性がある」と指摘。コー会長は有力選手が大麻で国際大会を欠場する事態を避けるため、大麻を〝解禁〟するプランが実行に移されるというわけだ。

 これには海外のファンからも疑問の声が上がっており「大麻が運動能力を改善するとは思えず、まったく逆だ。アスリートは規則を知っているわけだし、責任を負うべきだ。コーの発言は非常に残念だ」とスポーツ界における大麻の解禁に反対する声が続出。日本でも「スポーツにおいて大麻容認は絶対反対です」と批判の声が高まっている。

 今後騒動が拡大しそうだ。