【欧州CL】先制PK弾!メッシがバルサ5発大勝に貢献 退団騒動の“後遺症”脱出 

2020年10月21日 11時01分

メッシはジャンプで相手をかわした(ロイター)

≪16季連続ゴール!≫サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)が20日(日本時間21日)に開幕した。1次リーグG組で優勝候補のバルセロナ(スペイン)はホームでフェレンツバロシュ(ハンガリー)に5―1で圧勝。先制弾を決めたエースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)は、昨オフに世界を驚かせた退団騒動の“後遺症”からか、ここまで本調子ではなかったが、大舞台で完全復活を予感させる圧巻のパフォーマンスを披露し、周囲の不安を払拭した。

【スペイン・バルセロナ発】世界ナンバーワン選手が欧州の舞台で躍動した。前半27分にドリブルでペナルティーエリア内へ切り込むと、相手DFのファウルを誘ってPKを獲得。自らがキッカーを務め、貴重な先制弾をゲットした。メッシが欧州カップ戦でゴールを挙げたのは36チーム目で2004年のCL以降、16季連続となるゴールをマーク。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)で活躍したFWライアン・ギグスに並ぶ大会記録となった。

 バルセロナはその後もメッシを中心に猛攻を仕掛け、前半42分には驚異の17歳、MFアンス・ファティが追加点を奪取。さらに後半7分にMFフィリペ・コウチーニョ(28)、37分にMFペドリ(17)、44分にFWウスマヌ・デンベレ(23)とゴールラッシュで快勝した。後半23分にDFジェラール・ピケ(33)が退場したものの、14―15年シーズン以来、6季ぶりのCL制覇に好発進となった。ロナルド・クーマン監督(57)も「私たちが行った試合に満足している。勝ち点3だし、5得点も決めたのだから満足する状況だ」とコメントした。

 メッシは昨オフにクラブ首脳陣への不信感から退団を宣言し、サッカー界を震撼させた。数々のクラブが新天地候補に浮上する中、契約書に明記されている7億ユーロ(約868億円)という高額な契約解除金がネックとなり、移籍を断念。バルセロナに残留することになったが、ここまでスペインリーグに4試合出場も1得点といまだ本領を発揮できていない。チームもエースの不振で2勝1分け1敗の9位に低迷し、周囲からは退団騒動の“後遺症”が懸念されていた。

 クーマン監督は「メッシはもっと改善できる可能性がある。ただ良いトレーニングを重ねているし、いつも集中し、向上心を持っている。何も不満はない」とかばったものの、状態が注視されていた。そんな中、メッシは自身の最大目標となる“ビッグイヤー”獲得に向けてキッチリとコンディションを合わせ、不安を吹き飛ばすプレーを披露し、完全復調をアピールした。

 今季のメッシはバルセロナで最善の結果を追い求めていく覚悟だが、21年6月末でクラブとの契約が満了するため、今オフにはフリーとなり、移籍金なしで他クラブへ移ることが可能。米メディア「ザ・アスレティック」によると、マンチェスター・シティー(イングランド)でCOO(最高執行責任者)を務めるオマール・ベラーダ氏が「彼がバルセロナを離れるのであれば獲得の可能性を探っていく」とし、クラブ幹部として初めて明確な意思を表明したという。

 CLは新型コロナウイルス感染拡大も懸念される状況で開幕したが、メッシにとっては欧州タイトルの奪取とともに自身の去就にもかかわる大事なシーズンとなりそうだ。

≪ネイマール沈黙 PSGは黒星発進≫

【E組】チェルシー(イングランド)はホームで昨季の欧州リーグ(EL)王者セビリア(スペイン)に0―0で引き分け。レンヌ(フランス)は本拠地でクラスノダール(ロシア)と1―1のドローだった。

【F組】ゼニト(ロシア)はホームでクラブ・ブリュージュ(ベルギー)に1―2で敗戦。ドルトムント(ドイツ)は敵地でラツィオ(イタリア)に1―3で敗れた。前半6分にかつて所属したFWチロ・インモービレ(30)にゴールを許すなど、完敗だった。

【G組】エースFWクリスチアーノ・ロナウド(35)が新型コロナウイルスに感染し、不在のユベントス(イタリア)はアウェーでディナモ・キエフ(ウクライナ)に2―0で勝利。FWアルバロ・モラタ(27)が2ゴールをマークした。

【H組】パリ・サンジェルマン(フランス)はホームでマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に1―2で敗れた。パリSGはオウンゴールで先制するも、その後、同点とされて迎えた後半42分にFWマーカス・ラッシュフォード(22)に逆転弾を許し、黒星発進。ライプチヒ(ドイツ)は本拠地でバシャクシェヒル(トルコ)に2―0で勝利した。