プロ野球で物議を醸している〝審判問題〟が、サッカー界でも勃発している。注目を集めているのは、Jリーグ勢が出場しているアジアチャンピオンズリーグ(ACL)だ。

 まずは24日にタイで行われた浦和―大邱(韓国)戦。浦和は終始攻め込みながら0―0のドローに終わったが、苦戦の一因となったのが相手のラフプレー。特にDFアレクサンダー・ショルツに対して、大邱のFWチョンが両腕で体を抱え込むようなタックルを繰り出して約5秒間もショルツを押し出すような仰天プレーは議論を呼んだ。ネット上では〝ラグビータックル〟と話題になったが、これがまさかのショルツに反則の判定で大邱ボールになったのだ。

 また、横浜Mは25日にベトナムで行われたシドニーFC戦で不可解判定に苦しめられた。2―0の後半18分にDF角田涼太朗がバックパスを受けた際に、相手FWパトリック・ウッドからチャージを受けて倒す格好に。体の側面をぶつけて競り合う形だったが、なんと一発退場の判定。角田をはじめ横浜Mのイレブンは猛抗議するも聞き入れられず、その後10人での戦いを強いられた。

 これにはDAZNの中継で解説を務めた元日本代表DFの中沢佑二氏も「後半に明らかに判定のところで、マリノスの選手からするとイライラする判定が多かった」と疑問を呈したほどだ。

 いずれの試合も審判の不可解判定で、何とも言えない後味の悪さを残した格好だ。