不祥事だらけのJリーグ スポンサー撤退危機

2020年10月29日 11時30分

村井満チェアマン

 相次ぐ不祥事でJリーグが大打撃だ。J2新潟のFWファビオ(23)とFWペドロ・マンジー(32)の酒気帯び運転、J1仙台のMF道渕諒平(26)が知人女性への暴行、J1G大阪のFWアデミウソン(26)が酒気帯び運転などで捜査を受けるなど刑事事件が相次いで発覚した。

 この事態に日本プロサッカー選手会(JPFA)は「多大なるご迷惑とご心配をおかけしました事を深くお詫び申し上げます」と異例の謝罪。さらに選手会会長の元日本代表MF高橋秀人(33=鳥栖)名義で選手に規範意識の徹底を求める通達を行ったという。Jリーグの村井満チェアマン(61)も「我々の存在意義を失う」との緊急声明を出したが、こうした異例の対応の背景にあるのがスポンサー離れへの危機感だ。

 首都圏のJクラブ関係者はこう話す。「以前うちでも問題があったときに、スポンサーから注意のようなものがあった。今回は他のクラブのこととはいえ、こうも続くとリーグ全体のイメージダウンにつながる。それこそコロナ禍でスポンサーとの交渉が難しいのに、こういうことがあると影響しかねない」

 例年リーグ戦が佳境となる10、11月は新規や更新を含めてスポンサー企業との交渉が詰めの段階を迎えるが、事件が重なったことでイメージは悪化。ただでさえ新型コロナウイルス禍で経営の苦しいスポンサー企業にとっては宣伝効果を期待するどころかマイナスにもなりかねない。JリーグやJクラブとの契約から撤退する可能性が現実味を帯びているのだ。

 新型コロナと不祥事のダブルショックでJリーグが崖っ縁に追い込まれている。