横浜FC・カズ 53歳5か月の最年長ゴールへ 盟友・武田修宏氏へ“次は点を取るよ”とメールの返信

2020年08月11日 11時00分

カズ(右)と肩を組む武田修宏氏

 偉業達成なるか。J1横浜FCの下平隆宏監督(48)はJリーグ・ルヴァンカップ1次リーグ第3節の札幌戦(12日、札幌ド)で元日本代表FW三浦知良(53)のメンバー入りを明言した。大会最年長ゴール記録の更新が注目される中で、かつてのチームメートで元日本代表FW武田修宏氏(53=本紙評論家)は、改めてカズの「すごさ」について解説した。

 下平監督は勝利したルヴァンカップの鳥栖戦(5日)を踏まえて「この前いい形で勝利しているので、あのメンバーでいきたい」と言い、この試合で先発し今季初出場となったカズについても「変わらずいくと思う」と、再び先発出場させる方針を示した。

 試合に出るだけで最年長出場記録を更新するカズは、12日の札幌戦でゴールを決めれば53歳5か月17日の最年長ゴール記録となる。代名詞となるゴールパフォーマンスの「カズダンス」と合わせ、サッカー界は元日本代表エースの活躍を待望しており、武田氏も「本当に楽しみ。ぜひ決めてほしい」と目を細めた。鳥栖戦のプレーも「ゴール前に入っていくところとか、ポジション取りはさすが。それにヘディングで惜しいシュートがあったように、そこにいる嗅覚も健在だね。1点の重みを知る選手だし、数少ないチャンスを決め切る力はある」と評価した。

 その上で「試合に出るのもすごいことなんだけど、それ以上に普段の取り組みがすごい。だって53歳だよ。同世代の自分だって普通に生活していても体がついてこないときがあるのに、カズさんは若手と同じメニューをこなしている。そこをもっと評価しないとね。どれだけ大変なことなのかって…」と強調した。

 武田氏はクラブ関係者に聞いた話として「Jリーグが再開した当初、カズさんは紅白戦でBチーム(サブ組)にも入れなかったそうだ。試合にも絡まないし、アピールもできないので普通はふてくされるんだけど、カズさんは一切、文句を言わずに調整していたって…。そこからコンディションを上げ、若手との競争に勝って試合に出た。そこは超人でないと無理じゃないかな」と語った。

 50歳を超えて体力や筋力が確実に衰えていく中で、プロとして試合に出るコンディションをつくり上げるのは至難の業。それでも大ベテランは“前人未到”の領域で戦っている。

 武田氏は「中高年の星だよ。この前、カズさんに『頑張ってください』ってメールしたんだ。そうしたら“ありがとう、次は点を取るよ”って返ってきたから、札幌戦で最年長ゴールを取るんじゃない? 強運の持ち主だからね」。V川崎(現東京V)時代に2トップを組んだ盟友にエールを送り、今後の活躍を期待した。