MF橋本拳人「年齢も考えると最後のチャンス」 FC東京・大金直樹社長が露・ロストフ移籍の経緯を説明

2020年07月09日 14時40分

橋本拳人

 J1のFC東京が9日に日本代表MF橋本拳人(26)のロシア1部ロストフへの完全移籍を発表し、大金直樹社長(53)が経緯を説明した。

「正式にオファーを頂いたのは、6月に入るか入らないかの頃。橋本選手に対しては初めての海外からのオファーだった」と大金社長。その後1か月以上の時間をかけて話し合いを重ねる中で、浮き彫りになったのが橋本の欧州挑戦への強い思いだった。

「橋本選手とは3回くらい私も話をして、もちろん残ってほしいと話した。生え抜きでチームの中心として、クラブを代表する選手になってほしいとの思いでいろんな話をした。最初は平行線だった。このタイミングで主力を失うのは痛手だし、今年はタイトルに向けて(の戦いで)、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)もあるので、そういう中では厳しい状況に陥るので強い慰留をした」と現在のチームで攻守のカギの握る大黒柱だけにクラブ側は残留を要請。

 だが「彼が海外への移籍に対して大変強い意志を持っていて、年齢も考えると最後のチャンスだと何度も言っていた。『サッカー人生で後悔したくない、夢を叶えたい』ということだった」と最終的には本人の希望を尊重する形で決着した。

 チームにとっては大打撃となるが、今後の補強については「現時点ですぐに補強は考えていない。ウインドー(移籍期間)のこともあり、まだシーズンが始まったばかりでもある。今いる選手で戦っていこうと。ただ、厳しい日程の中で戦力がどうなっていくかによって検討もしなければならない」と方針を示した。

 昨年スペイン1部レアル・マドリードに移籍したMF久保建英(19=マジョルカ)に続く主力の流出。悲願の初優勝へ、難局をどう乗りきるかクラブの底力が問われる。