新型コロナ風評被害 今夏移籍が噂されている欧州ビッグネームがJ拒絶も

2020年03月03日 16時40分

ダビド・シルバ(左)は天才司令塔だ

 世界のスター選手がJリーグ移籍を拒否!? 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、Jリーグは今月15日まで公式戦開催を中断。試合再開のメドも立たない中で不安視されているのが各国からの“風評被害”だ。特に欧州では東アジア地域への渡航を避ける動きが広がっており、世界的ビッグネームの加入が期待される今夏の移籍市場を直撃しそうだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大がサッカー界に大きな影響を及ぼしているが、さらなる懸念が浮上してきた。Jクラブ関係者は「欧州では、我々が考えている以上にアジアを敬遠する動きが強くなっている。今夏に向けて大物の獲得を狙うクラブもあるが、今回の新型コロナウイルスの影響で破談になるケースも出てくるのではないか」と話し、ビッグネーム獲得の動向を危惧する。

 ウイルス発生地となった中国をはじめ、韓国や日本など感染者数が多い国への渡航を制限する動きが広がるが、それに伴って広まっているのが欧州における東アジアへのマイナス感情。それはサッカー界でも同様で、先日もイングランド代表MFデレ・アリ(23=トットナム)が自身のSNS上で新型コロナウイルスとアジア系男性を関連づけてからかうような動画を投稿し、イングランドサッカー協会が処分を検討する事態に発展したばかりだ。

 たとえウイルス感染が終息に向かったとしても、今夏の移籍市場に向けては早くも各クラブや選手サイドとの駆け引きが始まっており、マイナスイメージを払拭するのは困難な状況。選手自身だけでなく家族らの生活も考慮し、新たな移籍先として日本を含む東アジア地域を除外するケースが出てくるのは間違いないというわけだ。

 今夏に向けては、元スペイン代表で2010年南アフリカW杯優勝メンバーのMFダビド・シルバ(34=マンチェスター・シティー)を筆頭に同FWペドロ(32=チェルシー)、元ドイツ代表のエースFWマリオ・ゴメス(34=シュツットガルト)、ベルギー代表FWドリース・メルテンス(32=ナポリ)ら世界的ビッグネームの日本行きがささやかれている。

 Jリーグではスター路線を継続する神戸のほか、浦和、FC東京、横浜M、G大阪など大物選手の加入を模索するクラブも増えているが、欧州の人気選手が日本を敬遠する事態になれば一大事。Jリーグのさらなる盛り上がりに水を差すことになる。新型コロナウイルスがJリーグに与える打撃は、まだまだ深刻さを増していきそうだ。