米国のレジェンドレスラーだったスコット・ホールさんが14日(日本時間15日)に63歳で急死し、プロレス界が悲しみに包まれている。ホールさんとゆかりの深いレスラーたちもSNSなどで続々と〝バッド・ガイ〟を追悼した。

〝狂乱の貴公子〟リック・フレアーはSNSに、WWF(現WWE)で「レイザー・ラモン」を名乗り大活躍していたころのホールさんとの2ショットを投稿し「スコット、君は素晴らしいキャリアを持っていた。私たちは皆、君をリスペクトしている。私たちの友情と、私が参加した中で一番偉大なサバイバー・シリーズ(ホールさんと参加したWWFのPPV大会)に感謝します! 安らかに眠れ!!」と旧友の死をいたんだ。

 大親友だったWWE重役の〝ザ・ゲーム〟ことトリプルHは「残念だ…兄弟を亡くしたんだ。スコット、大好きだよ!! また、会おうな」とホールさんと写った写真とともにSNSに悲しみの投稿。WWFマットでは最大のライバルで、リングを下りれば親友だった〝HBK〟ショーン・マイケルズは「友よ、愛しているよ!」とひと言だけツイートした。

 また、米メディアによれば、伝説のユニット「nWо」をホールさん、ケビン・ナッシュとともに結成した〝超人〟ハルク・ホーガンは「スコット・ホールはオレを復活させてくれた。説明できないくらい彼を愛している。欠点も多かったが、いいヤツだった。悪い時は続かないが、〝バッド・ガイ〟(ホールさんの愛称)は続く。オレに悪党のあり方を教えた元祖悪党だ」とコメントしたという。

 nWоで同志だったXパック(ショーン・ウォルトマン)は、ホールさんの重篤が伝えられた時点で「みんなの気持ちはわかるが、友人の心臓がまだ鼓動しているときにRIP(安らかに眠れの意)を見るのはおかしいよ」とやりきれない思いをツイート。その後に「あいつが逝ってしまった」とつぶやくと、nWо時代の思い出を投稿し、盟友との別れを惜しんだ。
 
 WWEスーパースターも追悼コメントをSNSに上げる中、中邑真輔は自身とホールさん、フィン・ベイラーらが写ったXパックの写真を引用し、手を合わせる絵文字でWWEの大先輩を追悼した。

 また、米AEWのエース、ケニー・オメガは「彼を『レイザー』としてみたときが一番クールで、25年後に彼に会ったときも同じくらいクールだった。みんなもできる限り、ヒーローに会ってほしい。スコットのように素晴らしい人もいるんだから。RIP」とSNSに記した。