【ペンシルベニア州ハーシー発】WWEの祭典「レッスルマニア(WM)38」(4月2、3日、テキサス州アーリントン・AT&Tスタジアム)へ向け、スマックダウン(SD)女子王者シャーロット・フレアー(35)とロンダ・ラウジー(35)の〝女王対決〟が激化している。

 出産のため欠場していたロンダは、1月末の女子ロイヤルランブル戦で復帰。最後にシャーロットを場外葬にして初優勝を果たし、因縁のできた女王様の王座に挑戦を決めた。19日のサウジアラビア決戦では青い柔道着を着てシャーロットとの前哨タッグ戦も実現したが、配信されたスマックダウンではオープニングに登場。柔道の五輪メダリストで元UFC女子王者は「WMのためにロイヤルランブル戦で復帰した。シャーロットからタップアウトを奪いたい」と言い放ち、〝一本勝ち〟を予告した。

 そこへ現れた女王様は「WMではロンダがフィギュアエイト(変型足4の字固め)で許しを請いながらタップすることになる。そして私はSD女子王者のままだ」と反論してきた。さらにソーニャ・デビルがロンダを背後から急襲。場外のシャーロットはロンダの右脚を引っ張ってダウンさせると、コーナーの鉄柱に2度も叩きつけた。

 ソーニャは「あんた、何、考えてんのよ!」と叫びながら再び襲いかかってきたが、ロンダは痛めつけられた右脚とは逆の左脚を軸にして、ともえ投げ一閃。鮮やかな〝柔道殺法〟で投げ飛ばし、ピンチを脱した。
 
 次週のSDではロンダVSソーニャの一騎打ちが決定。決戦へ向けて、プロレス・格闘技界を代表する2大女王の遺恨は深まるばかりだ。