【サウジアラビア・ジェッダ19日(日本時間20日)発】〝ビースト〟ことブロック・レスナー(44)が驚異の底力を見せた。

 PPV「エリミネーション・チェンバー(EC)」でWWE王座EC戦が行われ、王者ボビー・ラシュリー、レスナー、セス・ロリンズ、オースティン・セオリー、リドル、AJスタイルズの6人が激突。リングと選手が閉じ込められた4つの小部屋が鉄鎖に覆われた状態で行われた。

 試合はロリンズとセオリーの戦いでスタート。序盤からロリンズのパワーボムが小部屋を突き破り、王者のラシュリーに激突してしまう。このアクシデントでラシュリーは試合復帰できず、早くも脱落となった。

 時間差でリドル、AJが小部屋から登場して激しい攻防を展開。さらにレスナーが小部屋を破壊して試合に参戦すると、ロリンズ、リドル、AJを次々とF5で沈めて3カウントを奪取した。

 だが、残ったセオリーに急所攻撃からドロップキック、DDTを食らい大激怒。鉄鎖をのぼり逃げ出すセオリーを捕らえ、小部屋の上からF5で投げ飛ばして3カウントを奪った。ビーストが宣言通りEC戦を制しWWE王座を奪取した。

 この結果により、プロレスの祭典「レッスルマニア38」(4月2、3日、テキサス州アーリントン・AT&Tスタジアム)では、この日にゴールドバーグを退けユニバーサル王座を防衛したローマン・レインズとの王者対決が正式決定。注目の頂上争いとなりそうだ。

 レインズVSレスナーの王者対決がおこなわれる「レッスルマニア38」は日本時間4月3日、4日にWWEネットワークで配信される。