【ウィスコンシン州ミルウォーキー20日(日本時間21日)発】WWE・ロウで、ビアンカ・ブレア(35)が驚異のパワーを見せつけた。

 この日は日本の女子プロレス・スターダムで活躍した「バイパー」ことドゥドロップと一騎打ち。真夏の祭典「サマースラム」でスマックダウン(SD)女子王座を手放した〝EST〟は10月に「WWEドラフト」でSDからロウへと移籍。再浮上を狙う一戦となったが、スターダム時代に173センチ、100キロ超とされたドゥドロップのパワーに苦しんだ。それでもコーナーを使ったボディーアタック、ロープの反動を利用したムーンサルト弾で反撃だ。

 ドゥドロップのシットダウンパワーボムで窮地に陥ったものの、コーナーからのボディープレスをかわしてチャンス到来。反対側のコーナーを巧みに利用して、ドゥドロップをアルゼンチン式背骨折りの体勢で豪快に担ぎ上げてみせた。

 170センチ、75キロとされ、WWEでは小柄なビアンカが怪力を発揮した瞬間には、観衆が一斉に立ち上がって大熱狂。ボルテージ最高潮の中で必殺のKODでドゥドロップを顔面からマットに叩きつけ、値千金のフォールを奪った。

 強敵から〝衝撃勝利〟を収めたビアンカは試合後、ベッキー・リンチの保持するロウ女子王座を狙うことを表明。ロウでもEST旋風を巻き起こす。