“暗黒の逸女”は大決戦をどう戦うのか。米WWE・NXTの「NXTテイクオーバー:スタンド&デリバー」初日(7日=日本時間8日)で“巨女”ラケル・ゴンザレス(30)の挑戦を受けるNXT女子王者の紫雷イオ(30)がビデオ通話による本紙インタビューに応じ、注目の大一番に向かう胸中を激白した。

 ――王座戦が目前だ

 イオ 注目度が高い大会で負けられないし、ここを越えないと戴冠して1年の節目を迎えられないので、大きなヤマ場を迎えているのかなって。

 ――ラケルのサイズとパワーは脅威だ

 イオ 間違いないですね。ただでさえ、欧米の選手には当たり負けしてしまうのに、中でも明らかに強いっていう相手なので、本当に注意しないといけない。

 ――2019年9月に米国でテレビ放送開始以来、NXTの地位が上がっている

 イオ それ以前は育成みたいな観点が強かったですけど、今は(ロウ、スマックダウンに続く)サードブランドとして独立している。周りの見方も変わってますし、その中でチャンピオンの重責はより重くなってます。

 ――新たにSareee改めSARRAY(サレイ=25)が入団した

 イオ 日本とWWEのレスリングスタイルのギャップを埋めるのが、まず大変だと思う。努力と気合で乗り切って、私が心から望んでいる女子プロレス界活性化の一端を担ってほしい。

 ――センダイガールズの“横綱”里村明衣子(41)もNXT・UK入り

 イオ 今までもNXTに何度も参戦されてますので、入団自体に驚きはないんですけど、このコロナ禍の世界状況で乗り込むっていうところに驚きというか、覚悟みたいなものを感じました。

 ――スターダム時代は何度も対戦した。WWEのリングで対峙する可能性もある

 イオ それもすごいワクワクします。私にとって節目節目で絶対的に成長させてくれたし、勝っても負けても価値のある対戦相手。同業者から称賛する声も多いので、自分もそうなれるようにと思ってます。

 ――王座戦に向けてコンディションは

 イオ 最近ハマっている「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」っていうスタイルのトレーニングでいい感じに整ってます(笑い)。有酸素運動を1時間近く続けるから、サウナに行ったみたいに汗だくになるんですよ。(テイクオーバー)2デイズの初日でメインイベントっていうのは誇らしいこと。女子ディビジョンの注目度が上がっている責任をチャンピオンとして背負って、結果も内容も面白くしますので楽しみにしててください!