女子プロレス「スターダム」のワールド王者・朱里(33)が、いよいよ長期防衛を視野に入れた。

 完全決着ルールで行われたV5戦(28日、大田区)では、デスマッチ&ハードコアユニット「プロミネンス」の世羅りさ(30)をスリーパーで捕らえ、相手セコンドのタオル投入によるTKO勝ちで王座を防衛した。

「世羅りさは、ああいう凶器(竹刀)を使わなくても強いの知ってるから。今度、試合をする時は(セコンドの介入なく)1対1で向き合って試合がしたい、そう思いました」と振り返った。

 また、次期挑戦者に名乗りを上げた渡辺桃(22)については「(昨年の)5★STAR決勝で戦って大江戸隊に行った渡辺桃を見ているので、すごいはじけているなというか、殻を破ったんじゃないかと思っていた。だからこの赤いベルトをかけて1対1で渡辺桃と試合がしたい、そう思っています」と語った。

「この赤いベルトは誰にも渡さない。防衛し続ける。一人ひとりのお客さんの心に残る〝朱世界〟をこれからも見せていきます」。昨年12月に林下詩美から王座を奪取し、MIRAI、ジュリア、岩谷麻優、ひめか、世羅を退けた。死角が見当たらない王者が、強気の防衛ロードを歩み続ける。