女子プロレス「スターダム」の〝アイコン〟岩谷麻優(29)が、団体内のグランドスラムを達成した。

 5日の福岡国際センター大会ではテクラ(29)の持つSWA世界王座に挑戦。これまで「キャリア3年未満」の挑戦制限があるフューチャー王座を除く、すべてのスターダム管轄王座を巻いている岩谷にとって、最後に残されたのがこのSWA王座だった。

 だが〝世界の毒グモ〟の異名を取る王者に予測不可能な動きで翻弄され、なかなかペースをつかめない。トペを狙った際にはSWAのベルトで迎撃されるなど苦しい展開が続いた。

 それでもゾンビのように立ち上がった岩谷は、強烈なバズソーキックとエルボーの連打を叩き込み、王者の顔面から流血。最後はトラースキックから飛龍原爆固めを決め、渾身のムーンサルトプレスで3カウントを奪った。

 歓喜の岩谷は「グランドスラム達成しました! やっぱりスターダムのアイコン岩谷麻優が歴史をつくってナンボでしょ。世界中のレスラーにこのベルトを欲しいと思わせるくらい、いろんな人とやり合いたい。このベルトを女子プロレス界のトップベルトにしたい」と豪語していた。