女子プロレス「スターダム」のレディ・C(26)が待望のシングル初勝利を挙げた。

 20日の後楽園ホール大会では、アクトレスガールズから加入した月山和香のチャレンジマッチ第5戦の相手を務めた。相手の猛攻をしのぎ、強烈なビッグブーツで逆転。チョークスラムは阻止されたものの、最後は「ひそかに温めていた」という奥の手・ジャイアントバックブリーカーでギブアップを奪った。

 試合後は涙を浮かべながら「先輩たちと苦しい悔しい戦いが続いたけど、そこで得たものは無駄になってなく、つながった」と昨年11月14日のデビューから約10か月でつかんだ勝利を喜んだ。

 現在の日本女子プロ界でトップとなる177センチの長身を生かすため、ひたすら過去の試合映像を見た。たどりついたのは、200センチを超える身長を武器にした〝世界の16文〟ジャイアント馬場だ。「馬場さんの技を使う女子レスラーということで広まっていけば」という思いから技を拝借することにした。

「今後は自分だけでなく、女子プロ界に興味を持ってもらえるようにしていければ」と決意を新たにしたレディが、今後も恵まれた体格を武器に暴れ回る。