16日の女子プロレス「スターダム」後楽園大会で、シングルリーグ戦「5★STAR GP 2021」のブルースターズ公式戦4試合が行われ、ワールド王者の林下詩美(23)とワンダー王者の中野たむがそろって敗れる波乱が起きた。

 先に土がついたのはセミに出場した詩美だ。戦前から関節技に警戒を強めていた小波と対戦したが、やはり序盤から苦戦。ゴング前からのセコンド介入で背中を痛めつけられるなど、いきなりペースを乱される展開になった。それでも持ち前のパワーで反撃をしかけたが、最後はアルゼンチン式背骨折りに入ったところでクルリと体を入れ替えて丸め込まれ3カウントを奪われた。

 してやったりの小波は「勝ったぞ。今まさにスターダムに起きているのは、小波という名のビッグウェーブだ!」。これにより詩美は勝ち点7(3勝2敗1分け)、小波は勝ち点10(5勝2敗)となった。

 またメインでは中野が朱里と対戦。食い下がる中野だったが朱里の鋭い打撃と関節技に屈し最後は流炎で叩きつけられて3カウントを聞いて「負けたー。朱里こえー…」とガックリ。それでも「負けたやつ全員に復讐してやる。体は死んでも、心は死なない!」と叫んだ。これにより中野は勝ち点8(4勝4敗)、朱里は勝ち点9(4勝2敗1分け)となった。

 また、ブルースターズの残り2試合は上谷沙弥がAZMを下し5勝2敗1分けの勝ち点11で首位。彩羽匠がウナギ・サヤカに勝って勝ち点9(4勝1敗1分け)とした。