星取りレースは大混迷となった。ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY 2022」Bブロック公式戦(20日、東京・後楽園ホール)で、田中将斗(49)が〝元野獣〟藤田和之に勝って優勝戦線に踏みとどまった。

 藤田のパワフルな戦いに苦しんだ田中だが、徐々に右ひざに攻撃を集中させてダメージを蓄積させる。ロープ越しのドラゴンスクリューにひざへのスライディングD、ヒザ十字固めなどで「痛え!!」と元野獣を悶絶させた。

 お返しとばかりに足4の字固めで追い込まれる場面もあったが、苦悶の表情で脱出。その巨体を雪崩式ブレーンバスターで投げるも、すぐに起き上がった藤田からお返しのブレーンバスターを食らうなど一進一退の攻防で観客を沸かせた末、最後はスライディングDを連続で叩き込んで1勝をもぎ取った。

 激闘を終えた二人は認め合うように笑顔で握手をかわす。田中は「3月に藤田の(GHCヘビー級王座の)タイトルに挑戦して敗れて、今日勝てた。プロレスってきついけど、こんな楽しい物はない」と満足げな表情。今後に向けて「残り2日、すべて勝てばいいんでしょ? 藤田に勝ったからって燃え尽きたわけじゃない。ここから火がつくねん。藤田からあんなにキレイに3取れる人間が日本に何人おんねん。その一人が、俺や! 優勝してやる!」と誓った。

 この結果により、田中将斗は藤田に並び3勝2敗。イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.を下した潮崎豪と共に勝ち点6で、3勝1敗1分けで首位の拳王、鈴木秀樹を追う状況になった。

 リーグ戦の残りは27日の名古屋国際会議場大会と、28日の神奈川・カルッツかわさき大会のみ。最後に抜け出すのは…。