ノアの反体制派集団「金剛」を率いる拳王(35)が、GHC王者2人をこき下ろした。8月4日東京・後楽園ホール大会では赤いベルトことGHCナショナル王座を持つ中嶋勝彦(32)に挑戦する。

 同ヘビー級王者・潮崎豪(38)と中嶋のチーム「AXIZ」を「あいつらはただの自己満足だ。自分だけが光ればいいと思ってる。ノアに10のパイがあるとしたら、そのパイを取り合ってんだ。そんなやつらが持っていたらベルトが死ぬだけ」と切り捨てると「俺はプロレス界全体の100のパイを見ているんだ。考えている大きさが違うんだよ。プロレス界全体を見回してベルトを光らせる。だからよこせ」と主張した。

 中嶋以上に目障りなのが潮崎で「だいたいどこが『アイ・アム・ノア』なんだ? 丸藤正道の『アイ・アム・リアル・ノア』はちょっと分かるけど。赤を取ったら、GHCヘビーも狙うからな」と2冠取りを宣言した。

 とはいえ、決戦を前に金剛の勢いに陰りが見え始めているのも事実だ。24日の「金剛興行」(後楽園)ではメンバーがシングル1勝3敗と負け越した。それでも「金剛をつくってからベルトを持ったこともないし、後がないと思う。結果が出ないことで発言権は薄れていく。金剛全体の勢いをつけるためにもベルトを取る」ときっぱり。王座奪取を機に反撃ののろしを上げる。