新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」で連覇を達成したオカダ・カズチカ(34)が19日、〝育休〟を取ることを宣言した。

 オカダは18日東京・日本武道館大会でウィル・オスプレイとの決勝戦を制し史上4人目の連覇、そして自身4度目のG1制覇を成し遂げた。この日の一夜明け会見では「今日、朝起きて最初に思ったのが感謝しかないなと。皆さんのおかげで優勝することができましたし、こうやってプロレスをできているんだなと思いました。また下半期もG1覇者として盛り上げてきたいと思います」と所信表明した。

 今年のG1は史上最多28選手が参加し、4ブロック制で行われた。「シングルの数は去年の方が多いと思うんですけど、最後の3連戦というのはすごくきつかったですね。精神的にもつらくて、3日連続シングルは結構来るものだなと。公式戦全部キツかったですけど、例年とは違う過酷なG1でした。なので、やっぱりこのG1の価値をしっかりもう一度新日本プロレスに考えてもらいたいと思いましたね」と振り返った。

 G1覇者に与えられる来年1月4日東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級王座(現王者はジェイ・ホワイト)挑戦権利証については防衛義務撤廃を要求している。これはG1覇者は無条件で東京ドームの挑戦者として決定することを求めたもので、今後挑戦権をかけて戦いたい相手がいても認めない方針だ。

 オカダは「権利があるのがおかしな話で。すぐ挑戦が決定ですから。僕に言うんじゃなく、ベルトの方に行ってくれよと思ってます。ただ、ジョナには(G1公式戦で)負けてますし、権利をかけて戦うことはないですけど、借りを返す機会をいただきたいと思います」と主張。

「ホントに東京ドーム、2023年は超満員にしたいと思ってますんで。何回も言ってることなんですけど、これを聞いていろいろな選手がそう思ってもらえたらいいと思いますし。みんなで一丸になってプロレスを盛り上げて、また新日本プロレスの素晴らしさというのを届けていきたいと思います」と目標を掲げた。

 この日の昼には妻で声優・三森すずこが第1子を出産していたことを公表した。オカダは「先日男の子が生まれまして。会社にも育休をいただけましたので、それは新日本プロレスに感謝、ありがたいことですね。育児もしつつ、G1クライマックスが終わったリフレッシュもさせてもらいつつ、次のシリーズ(に向け)たくさんパワーを溜めて、またG1覇者として盛り上げていきたいと思います」と、妊娠判明当初からの公約通り〝育休宣言〟。20日の東京・六本木大会の出場メンバーに入っていなかったのも、これが理由だったと見られる。