新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」2日浜松大会のDブロック公式戦で、デビッド・フィンレー(29)がIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)を撃破し3勝目を挙げた。
ベルト返上を拒んでいた前王者ジュース・ロビンソンとの公式戦(7月26日、後楽園)に勝利したフィンレーは、そのままベルトを奪ってシリーズを続行。ついに本来の持ち主である現王者・オスプレイと激突した。
試合は互いに一歩も譲らない一進一退のハイレベルな攻防が続いた。フィンレーはオスカッターにカウンターのPrima Nocta(スタナー)を決めると、ACID DROP(変型スタナー)も成功させる。しかしトラッシュパンダ(変型ネックブリーカー)を回避されるとサイレント・ウィスパー(変型トラースキック)、ジャンピングニーで反撃を許す。
それでもヒドゥンブレード(ランニングバックエルボー)を逆さ押さえ込みで切り返して窮地を脱出。そのまま一気にトラッシュパンダをさく裂させて3カウントを奪った。
US王者に土をつけたフィンレーはベルトをオスプレイに返し「お前がこのベルトを見るたびに、つけるたびに、それは俺のUSヘビー級のベルトだってことを思い出してもらいたい」と将来的な挑戦を表明。「だがそれまではG1に集中する。俺はいまDブロックの1位だ。誰がこれを予想した? これで俺に集中してくれるか? 今年は俺の年だ。俺が優勝する。そしてジェイ・ホワイト。お前をレッスルキングダム(1月4日、東京ドーム)で終わらせてやるよ」と豪語した。
試合消化数の違いはあるものの、勝ち点6はDブロック首位。しかも3勝はオスプレイ、鷹木信悟、ジュース・ロビンソンといずれも実力者相手の勝利とあって、フィンレーが突破争いで、がぜん優位に立った。