新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」2日浜松大会のCブロック公式戦で、後藤洋央紀(43)がKENTA(41)に敗れ、初黒星を喫した。

 内藤哲也、アーロン・ヘナーレに連勝して2008年大会以来2度目の優勝へ絶好のスタートを切っていた荒武者に落とし穴が待っていた。場外乱闘の際にゴングで殴打されると、リング上でも強烈な打撃を浴びて序盤はKENTAに主導権を奪われた。

 さらにレフェリーと衝突させられた後藤は、自身の邪羅蛇羅棒を奪われてしまう。強引に一人消灯(変型GTW)を狙ったところを棒攻撃で防がれると、追撃を浴びて窮地に陥った。

 フットスタンプをカウント2で返して意地を見せた後藤は、go 2sleepを阻止して反撃のGTW(変型ネックブリーカー)を狙う。しかしヒザを打ち込まれて脱出を許し、ブサイクへの膝蹴りからgo 2 sleepを浴びて力尽きた。

 七夕の短冊に「パパがせかいヘビー級チャンピオンとAEWの所のタッグチャンピオンとIWGPタッグチャンピオンをとれますように」と願い事を書いた長男のためにも、14年ぶりの優勝を誓っていた後藤だが、KENTAに連勝を止められて痛恨の足踏みだ。

「言い訳はできねえな…ただ、家で(新日本プロレス)ワールド見てる息子にひと言だけ言わせてくれ。あんな大人(=KENTA)にだけは、絶対になるな!」と、悔しさをにじませていた。