新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」30日愛知県体育館大会のCブロック公式戦で、棚橋弘至(45)がザック・セイバーJr.(35)を下し、2勝目を挙げた。

 前半戦を終えて1勝1敗の棚橋は、春の「NEW JAPAN CUP」覇者でもあるザックの変幻自在の関節技に苦しめられた。それでもフロントネックロックをツイスト・アンド・シャウトで切り抜けると、ザックドライバーを切り返しトゥエルブ・シックス(変型ファルコンアロー)をさく裂させた。

 スリングブレイドを決めた棚橋はここを勝負どころと見るやコーナーポストに一直線。立ち上がってきたザックにハイフライアタックを放つ。これを切り返され、ジャパニーズレッグロールクラッチホールドで押さえ込まれたが、カウント3は許さない。PKをキャッチしてのドラゴンスクリューを切り返され、腕ひしぎ十字固めを狙われると、押さえ込みでフォールを狙う。さらにこれを三角絞めで切り返そうとしたザックを、最後は変型ジャックナイフエビ固めで丸め込んで、技ありの3カウントを奪ってみせた。

 高度なテクニック合戦を制した棚橋はリング上で「(コロナ禍で)厳しい状況が続いていますが、優勝したその先に! 新日本プロレスファンの皆さんに光を見せられるのは俺しかいねえだろ~! 俺しかいねえんだ!」と優勝宣言。エアギターから「名古屋の皆さ~ん! 愛してま~す!」の絶叫で大会を締めくくった。

「俺はこうしてプロレスをして、G1を通して何を伝えたいか? もちろん棚橋弘至の素晴らしさに間違いないんですけど、今回はそうじゃなくて。ほんの一瞬でも、ちょっとでも現状を吹っ飛ばして、心の底から何かに没頭できる瞬間、それは1秒でも5秒でも10秒でも…それが今の俺の目標です。1分1秒でも俺の時間を長くするには、優勝するしかないですね」

 プロレスのチカラで世界を明るく照らすべく、エースが4年ぶり4度目の優勝へ突き進む。