新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」(16日、札幌で開幕)で初制覇を狙うIWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイト(29)が、異例の「ブリーフケース」活用法を企てている。G1覇者には同ケースに入ったIWGP世界王座への挑戦権利証を与えられるのが通例だが、当の王者が優勝すれば話は別。いったい何をしようというのか――。

 今年のG1には史上最多28選手がエントリーし、22年ぶりに4ブロック制が採用される。Bブロックから初制覇を狙うジェイは「2019年に俺がIWGPを取った直後の『NEW JAPAN CUP』も史上最多人数(32人=当時)で開催されたよな? 俺が現れたこと、ベルトを取ったことによってプロレス界は化学反応を起こすんだ。俺はそれだけの力を持った人間だから」と自身こそが史上最大のG1の中心人物だと主張した。

 唯我独尊を地で行く王者に不安要素はない。同ブロックのライバルたちも「俺がなぜこのポジションにいて、どうやってこのベルトを手にしたのかを考えれば、他のやつらとは実力がかけ離れていることは明らかだ。タイチ? オーカーン? タマ・トンガ? そのあたりの選手の功績など、俺と比べれば皆無のようなものだろ」と一蹴する。

 近年のG1覇者には翌年1月東京ドーム大会でのIWGP世界王座挑戦権利証が与えられてきた。しかし王者が優勝すれば流れは一変する。「例年通りブリーフケースが贈られるとしたら、俺はそれを持って海外の団体…WWEやAEWに行き、他の団体から見てどのような価値を持つものなのか調べてみたい」と不敵な笑みを浮かべた。

 もちろん現王者が持つからには、中身はIWGP挑戦権利証というわけにいかない。そこで「AEWのベルトに挑戦することで、両団体のベルトを同時に保持する史上初の選手になるのも悪くはない。誰も思いつかない偉業を成し遂げられるのは、過去にも未来にも俺だけだ。IWGP世界王者とAEW世界王者の2つの肩書が俺の名前の前につくのは、響きとしては悪くはない」と豪語。6月に新日本と合同興行を行ったAEWの最高峰王座を狙う計画を示唆した。

 同王座には現在、正規王者にCMパンク、暫定王者にジョン・モクスリーが就く。両団体の王者同士の対戦が実現すれば、まさに海を越えたドリームマッチとなることは確実。野望を胸に祭典の頂へ突き進む。