【新日本】EVILが後藤洋央紀に〝G1勝ち点よこせ!〟 無法要求の裏に緻密な謀略

2022年06月30日 05時15分

策士EVIL(東スポWeb)
策士EVIL(東スポWeb)

 新日本プロレスの「ハウス・オブ・トーチャー」を率いるEVILがまたも無法要求だ。7月5日後楽園大会でNEVER無差別級6人タッグ王座のV5戦を控え、挑戦者組の挑戦権永久剥奪を予告。さらに挑戦者組の一人である後藤洋央紀に「G1クライマックス」(7月16日、札幌で開幕)での勝ち点譲渡を迫った。その裏に隠された陰謀とは――。

 高橋裕二郎、SHOとNEVER無差別級6人タッグ王座を保持するEVILは、後楽園決戦で後藤、YOSHI―HASHI、YOH組を迎え撃つ。挑戦受諾の際には「お前らが弱えからだ。ベルトの肥やしにしてやるよ」と理由を述べていたが、挑戦者組は1月東京ドーム大会、2月札幌大会ですでに2度迎撃済み。5度目の防衛戦が、まったく同じ顔合わせの3度目、しかもわずか半年のスパンという、見ようによってはかなり異様なタイトルマッチだ。

 それだけに「俺らにとっては1回防衛回数が増えることしかメリットのない試合だ。また挑戦してくるなんて、物分かりが悪いにもほどがあるだろ。さすがにアイツらとやるのはこれが最後だ。もう2度と同じメンバーでは挑戦させねえ」とバッサリ。チームとしての埋めがたい力量差を証明し、挑戦権を永久に剥奪する意向を明かした。

 さらにEVILは挑戦者組の一人である後藤に対して不敵要求を追加した。「G1前のクソ忙しい時期に、わざわざ挑戦を受けてやるんだ。万に一つも勝ち目のない挑戦を、2回も受けてやる必要なんかないだろ。お前からキッチリ3カウント取ってやるから、G1では不戦敗でいいんじゃねえか? どうせお前が俺に勝てるわけねえんだからな」。史上最多28選手がエントリーした今年のG1は、2000年大会以来実に22年ぶりに4ブロック制が採用された。同じCブロックに入った後藤に、勝ち点の〝譲渡〟を迫った。

 この裏には緻密な謀略がある。EVILと後藤は最終公式戦(8月16日、日本武道館)で激突することが決定。4ブロック制の今リーグ戦は、AとB、CとDの各1位が準決勝(同17日、同)を行い、優勝決定戦(同18日、同)のイスを争う過密日程となっている。つまり仮に後藤戦が不戦勝となって3連戦を回避することができれば、優勝へ向けかなり有利な条件が揃うという計算なのだろう。

 どこまでも策士なEVILは「どのみち俺が今年のG1を勝つのは決定事項なんだよ。全員拷問の館に引きずり込んでやる。よく覚えとけ」。団体旗揚げ50周年のメモリアルイヤーに行われる真夏の祭典を暗転させる準備は、着々と進んでいる。

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