新日本プロレスと米国AEWの合同興行「Forbidden Door」(26日=日本時間27日、イリノイ州シカゴ)で、史上初のIWGP世界ヘビー級王座4WAYマッチが電撃決定。現王者ジェイ・ホワイト(29)がオカダ・カズチカ(34)、アダム・コール(32)、ハングマン・ペイジ(30)を相手に初防衛戦を行うことになった。

 同王座には合同興行を前にペイジとコールが挑戦を表明。しかしジェイはバレットクラブの同門であるコールも含め両者の挑戦を却下していた。

 そうした状況下、22日(同23日)の「AEW DYNAMITE」では、ペイジがサイラス・ヤングとのシングル戦に完勝。試合後はコールとジェイがリングに上がりペイジと乱闘を展開した。コールはドサクサに紛れてジェイをベルトで殴ろうとしているようにも見えたが、未遂に終わると数的不利のペイジがリンチに遭った。

 するとここで何と前王者・オカダの入場曲が鳴り響く。レインメーカーのAEWマット初登場が実現し、会場からは「ホーリー・シット!(ヤバ過ぎ!)」のチャントが巻き起こった。

 オカダはペイジを救出する格好でバレットクラブを蹴散らした。12日の大阪城大会でベルトを奪われたばかりのジェイへのレインメーカーこそ回避されたものの、2人を追いやるとペイジと視線をかわした。

 4人の思惑が複雑に絡み合う中、AEWは4WAY形式での王座戦を発表。前身のIWGPヘビー級王座戦は過去に3度3WAY形式で行われたことがあるが、新日本最高峰王座の4WAY形式は史上初の試みとなる。シカゴでIWGPの新たな扉が開くのか。