新日本プロレス20日の後楽園大会で行われたIWGPジュニアタッグ選手権は、挑戦者のTJP(37)、フランシスコ・アキラ(22)組が田口隆祐(43)、マスター・ワト(25)組を破り、第70代王者に輝いた。

 互いに多彩な連係を持つ両チームの王座戦は、一進一退の攻防が展開された。ワトに必殺のファイヤーボール(後頭部へのランニングダブルニー)を放ったアキラは、これをかわされると、ベンダバール(変型ネックロック)に捕獲されてしまう。しかし、これをTJPがマンバスプラッシュでカットに入り、窮地を逃れた。

 合体技ザ・リーニングタワー(雪崩式合体スタナー)を狙ったところで田口に場外から妨害されるが、アキラはラ・ケブラーダで分断し、ワトを完全に孤立させる。そのままザ・リーニングタワーを決め、同王座初挑戦初戴冠を果たした。

 ヘビー級のIWGPタッグ王者のジェフ・コブ、グレート―O―カーン組に続き、ジュニアも「ユナイテッド・エンパイア」が支配に成功。アキラは「俺はイタリアのプロレスを世界規模にすると約束した。ベルトをとったことですごさを世界に見せた。これがユナイテッド・エンパイア、TJP、フランシスコ・アキラの力だ」と豪語すると「史上初のイタリア人IWGPチャンピオン、歴史を作った」と勝ち誇った。

 一方で敗れた「6or9」の田口は「私の不徳の致すところ。ワトさんは何も悪くありません」と言った直後に「すべてというか、若干ワトさんにも責任はあると思うんですけど。(自分の責任は)69%ということで。ワトさんで31%」と訂正。「残念ではありますけど、ワトさんこれから新しいパートナー見つけてもいいですし。僕から学ぶものはもう、何もないと思いますんで。僕も69代(王者を)取りましたし、2人とも満足といったところでしょうか」とチームの解散まで示唆していた。