新日本プロレス3日の日本武道館大会で「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」優勝決定戦が行われ、Bブロック1位のエル・デスペラードがAブロック1位の高橋ヒロム(32)に敗れ、悲願の初優勝を逃した。

 宿命のライバル対決は30分を超える大激闘となった。リバースタイガードライバーから完璧なピンチェ・ロコを決めたデスペラードだが、3カウントを奪うことができない。カナディアンデストロイヤーで反撃を許し、今度は自身がヒロムの必殺技TIME BOMBⅡを浴びたが、カウント2でキックアウトしてみせた。

 掟破りのロコ・モノ(ナックルパート)に対してはロコ・モノ2連発で応戦。しかし、ピンチェ・ロコを阻止されると、旋回式スタナー、TIME BOMBを立て続けに決められて形勢逆転を許す。最後はヒロムの新技「TIME BOMB2・5」でついに力尽きてしまった。

 2020年大会の優勝決定戦に続き、またも頂点まであと一歩のところでヒロムに敗れたデスペラードは「勝ちたかった…。葛西(純)さんすみません。約束守れませんでした。(エル)ファンタズモ。大事なとこでいつもポカするしょっぱいレスラーが、すまんな、また失敗したよ」と涙をぬぐいながら悔しがった。

 それでも最後は立ち上がり「でもな! 大事なとこで失敗するのはもうおしまいだ。次は俺が勝つ」と豪語していた。