新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が15日の名古屋大会で開幕。Aブロック公式戦で初出場のフランシスコ・アキラ(22)がSHO(32)を撃破し、白星発進を飾った。

 全日本プロレスを主戦場としていたイタリア人レスラーは、今年4月両国大会で「ユナイテッドエンパイア」に加入し、BOSJ参戦を予告。満を持しての新日マット初登場で「ハウス・オブ・トーチャー」のSHOから拷問ファイトの洗礼を受けた。早々に奇襲を受けると、場外ではイス攻撃を浴びて主導権を奪われる。

 さらにアキラが突き飛ばされてレフェリーと交錯すると、SHOは無法状態となったリング上で、コーナーに忍ばせていたトーチャーツール(レンチ)を持ち込もうとする。しかし、ここでセコンドに付いていたTJPが〝横取り〟して使用を許さない。盟友のナイスアシストを受けたアキラは、ジャーマンから変型フェースバスターを決めて形勢逆転に成功。最後はファイヤーボール(後頭部へのランニングダブルニーアタック)を決めて3カウントを奪った。

 新日マットの初戦で鮮烈なインパクトを残したアキラは「今日は俺のニュージャパンでのデビュー戦だ。勝利で幕を開けることほどいいものはないぜ。俺はユナイテッドエンパイアの代表だ」と勝ち誇った。

 次戦(18日、仙台)では前年度覇者の高橋ヒロムとの大一番となる。「この5年間、ジュニアの中心となってるヒロムチャン! お前がツイッターで俺の文法をバカにしたことは忘れないぜ。お前のおバカな頭に膝蹴りを食らわせるその瞬間、俺はミスは絶対に犯さない。俺がお前を終わらせる」と不敵な宣戦布告を繰り出していた。