新日本プロレス2月11日仙台大会でIWGPジュニア王者エル・デスペラードに挑戦するマスター・ワト(24)が、新時代到来を予告した。

 2020年7月の凱旋から約1年半。ついに同王座初挑戦にたどり着いたワトは「自分が未来を開拓するために、背負うためにもIWGPジュニアヘビー級王者に絶対なります。自分がつかんだチャンスなので、なにがあっても自分の腰に巻きたい」と目を輝かせた。

 5日東京ドーム大会で王者からギブアップ勝ちを収め挑戦権を獲得したが、それまでデスペラードはエル・リンダマン(GLEAT)の名前を挙げていた。8日横浜大会のノアとの対抗戦後も対他団体に興味を示している。この状況にワトは「めちゃくちゃ悔しかったです! こうなったらタイトルマッチで絶対に一本取ってやる。そしたら俺の方に目を向けるだろうって! 俺たち生え抜きがもっともっとジュニアを高めていかないと」と発奮。

「ジュニアは今、(高橋)ヒロムさんとデスぺラードの2強と言われてますけど、その枠を潰したい」と言い切った。

 旗揚げ50周年の節目を迎えた新日本では、ノアとの対抗戦で本戦に出場した20代の選手がワトただ一人と、新世代の台頭が急務だ。40周年イヤーの12年2月にはオカダ・カズチカが当時の絶対王者だった棚橋弘至からIWGPヘビー級王座を奪取し「レインメーカーショック」を巻き起こした。

 くしくも当時のオカダと同じ24歳のワトは「50周年で新しい時代を切り開くのはマスター・ワトなんだという試合をしたいですね。これから新日本に入ってくる選手で、ジュニアでやりたいという若い選手を増やしたい」と世代交代を強く誓っていた。