新日本プロレスとプロレスリング・ノアの対抗戦(8日横浜アリーナ)の最終試合ダブルメインイベントⅡで、新日本のオカダ・カズチカ(34)、棚橋弘至(45)組が武藤敬司(59)、清宮海斗(25)組に勝利。対抗戦はダークマッチ2試合を含め、新日本が6勝4敗1分けで勝ち越した。

 団体の垣根を超えて各世代のトップ選手が一堂に会した豪華タッグマッチ。オカダは武藤との正真正銘のファーストコンタクトでドラゴンスクリューを狙おうとするなど、不敵な戦いぶりを見せた。さらに武藤にダイビングエルボードロップを決めるとレインメーカーを狙うが、これは回避されシャイニングウィザードを浴びた。

 それでも終盤の乱戦から武藤にドロップキックを発射したオカダは、清宮と1対1で激しいエルボーの打ち合いを展開。武藤の閃光弾アシストからジャーマンスープレックス、タイガースープレックスホールドを連続で浴びながらも、3カウントは許さない。ジャンピングニーにカウンターのドロップキックを決めて形勢逆転に成功すると、開脚式ツームストーンパイルドライバーからレインメーカーで清宮を沈めてみせた。

 試合後のリングではエプロンに倒れ込み涙する清宮に「こんなんで泣いてんじゃねえぞ。さっさと帰れ」と鬼の形相を見せる一幕も。マイクを握ったオカダは「新日本プロレスファンの皆さん、本当に応援ありがとうございます。プロレスリングノアの皆さん、プロレスリングノアファンの皆さん、どうもありがとうございました。プロレスっていいですね。こうやって対抗戦、各団体、各チームいろいろあると思いますけど、こういう熱い戦いにつながったと思います」と両団体の関係者に感謝の言葉を述べた。

 団体旗揚げ50周年のメモリアルイヤー幕開けとなるビッグマッチ3連戦すべてのメインで勝利。白熱の対抗戦で新日本の6勝4敗1分けで幕を閉じた。オカダは「まだ50周年始まったばっかりですよ。これだけ盛り上がってくれてます。これが本当のプロレスのチカラだと思います。引き続きプロレス界の応援よろしくお願いします」と胸を張った。

 最後は棚橋が「会場の皆さん愛してま~す!」と叫んだ直後にオカダが「プロレス界にカネの雨が降るぞ!」と絶叫して大団円。団体の垣根を越えて実現したビッグマッチでも、オカダが圧倒的な存在感を見せつけた。