新日本プロレスは20日に緊急記者会見を行い、来年1月8日横浜アリーナ大会でプロレスリング・ノアと対抗戦を行うことを発表した。

 両団体がリングで交わるのは鈴木軍がノアに参戦していた16年末以来、約5年ぶりとなる。プロレス界から脱コロナへの活力を与えたいという両団体の思惑が一致し実現。同大会はAbema TVでPPV配信され、両団体の定額サービスである新日本プロレスワールド、レッスルユニバースでの配信は大会の1週間後となる。大会収益の一部は日本赤十字社に寄付される。

 この日の会見には新日本プロレスから棚橋弘至(45)、ノアから清宮海斗(25)が選手を代表して出席した。棚橋は「ここ何年か新日本内の戦いが続いていたので。他団体の選手と戦うことで選手の成長を証明できる。ファンの方にとってはワクワクできる状況が生まれると思うので。やるからには全試合〝新日本プロレスVSノア〟というのは選手としての希望ですね」と久しぶりの対抗戦に闘志。ノアで戦いたい相手について問われると「武藤さんと東京ドームでシングルマッチをしたのが2009年。あれから干支が一回りして、なおますます盛んな武藤さんとかね。あと丸藤(正道)選手とは何回か試合してますけど。僕としてはノアを代表するような、看板を背負っている選手と戦いたいです」と、かつての師匠・武藤の名前も挙げた。

 一方の清宮は「世間のプロレスイコール新日本プロレス、業界1位の認識になっている。正直、俺は世間の認識にめちゃくちゃむかついてる。リング上はノアのプロレスが一番だと思ってます。新日本の下だとか、劣っているとか、そういうのは覆していきたい」と対抗心あらわ。「俺がオカダ・カズチカとやりたいと言ったとき、散々怒られました。あれから1年半がたった。俺はやっぱりレインメーカーとやらせていただきたい」と、一体誰に怒られたのかはさておき、昨年の対戦要求がとん挫したオカダとの初対決を改めて要求していた。