新日本プロレスのEVIL率いる「ハウス・オブ・トーチャー」が、「ワールドタッグリーグ」で痛恨の開幕2連敗を喫した。

 17日の公式戦(富山産業展示館テクノホール西館)でEVIL、高橋裕二郎組は、ユナイテッドエンパイアのグレート―O―カーン、アーロン・ヘナーレ組と対戦。ライバル心をむき出しにするオーカーンに右肩にかみつかれたEVILは、お返しとばかりにスネにかじりついた。

 さらにオーカーンを場外鉄柵に投げつけてから、顔面を踏みつける。だが要所要所でヘナーレに妨害され、なかなかペースがつかめない。

 ならばといつものようにセコンドのディック東郷を介入させ、1対3の数的優位な状況をつくり出す。裕二郎と東郷が捕らえたオーカーンに、EVILがイスでトドメを狙うが、またもヘナーレに阻止されてしまう。

 ここから劣勢を強いされ、オーカーンに木片で殴打された裕二郎が、ヘナーレのファイヤーマンキャリーとオーカーンのカッターの合体技「IMPERIAL DROP」で沈められた。

 悪行ざんまいの「拷問の館」に天罰が下ったのか、これで14日後楽園大会で棚橋弘至&矢野通に敗れたのに続き2連敗。怒りを押し殺して退場したEVIL&裕二郎に対し、オーカーンから「たたえろ! なぜなら闇を支配し、富山に光をもたらしたんだからな。このワールドタッグリーグを支配するのはグレート―O―カーン、アーロン・ヘナーレ、そうユナイテッドエンパイアだ!」とマイクアピールが浴びせられた。

 バックステージでもノーコメントだった2人に対し、オーカーンは「どうだ、拷問の館ども! 目には目を葉には歯を、悪には悪。貴様らにはな、悪の美学ってもんが足りねえんだよ。少しは分かったか、先輩ども」と言いたい放題だった。