新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が13日の後楽園ホール大会で開幕。IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードがSHO(32)の極悪殺法に屈し屈辱の黒星発進となった。

 SHO属する「ハウス・オブ・トーチャー」に試合をぶち壊された。デスペラードがクロスアーム式パイルドライバーを浴びたところで、SHOはどこからともなく現れたディック東郷を介入させる。

 東郷がレフェリーの目を引き付ける間にスパナ攻撃を狙われたデスペラードだったが、巧みに敵軍同士を衝突させるとSHOにロコ・モノ(ナックルパート)を発射。さらにヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)に捕獲する。

 ところがこの絶好機に高橋裕二郎までもが登場しレフェリーを場外に引きずり下ろしてしまう。無法状態となったリング上で東郷のスポイラーチョーカーでグロッギー状態となったデスペラードは、SHOのスパナ攻撃まで食らってしまう。最後はショックアローでマットに突き刺されて3カウントを奪われた。

 同時開催中の「ワールドタッグリーグ」(14日、後楽園で開幕)にエントリーしている裕二郎まで投入して白星を強奪した拷問の館に、会場は沈黙。事実上「1対3」の戦いで大ダメージを負ったデスペラードは、ノーコメントで会場を後にした。

 またその他の試合でも前IWGPジュニアヘビー級王者ロビー・イーグルス、2019・20年スーパーJカップ覇者のエル・ファンタズモ、元ジュニア王者の石森太二と優勝候補たちが続々と敗戦。ジュニアの祭典は波乱の幕開けとなった。