新日本プロレス4日後楽園大会の「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、オカダ・カズチカ(33)がSANADA(33)を下して開幕から無傷の5連勝を飾った。

〝中日〟で迎えたライバル対決は、互いに譲らない一進一退の攻防が続いた。20分過ぎにSkull End(変型飛龍裸絞め)に捕らえられたオカダは長時間にわたって締め上げられて窮地に。ドロップキックからのレインメーカーにカウンターのポップアップ式TKOを浴びると、ラウンディングボディープレスを浴びてしまう。それでも膝を痛打したSANADAのカバーがわずかに遅れたため九死に一生を得た。

 旋回式ツームストーンパイルドライバーで反撃に転じたオカダは、残り時間3分を切ったところで打撃戦を展開。レインメーカーをかわされてオコーナーブリッジで丸め込まれるが、3カウントは許さない。SANADAが狙ったコリエンド式Skull Endをキャッチし、そのまま開脚式ツームストーンパイルドライバーを発射。最後はついにレインメーカーをさく裂させて、29分14秒の激闘に終止符を打った。

 コロナ禍で会場での声援自粛が求められる中でも、思わず声の出てしまうような死闘を演じたオカダは「日本にも新しいリーダーが出てきて、新日本にも新しく引っ張っていく人が出てこないといけないといけないんじゃないかと思います」と、この日発足した岸田文雄内閣になぞらえ、団体の新リーダーに名乗り。

「このリングは投票する必要とかなくて、実力さえあれば、勝っていけば必ずまた新日本を引っ張っていけるリーダーになれると思ってます。それはレインメーカー・オカダ・カズチカしかいないんじゃないでしょうか」と豪語した。

 これで開幕から無傷の5連勝となり、ジェフ・コブと首位を並走。ライバル決戦を制して弾みをつけたオカダは「誰も今のオカダがここから連敗して落ちていくと思えないような戦いがしっかりできてると思う」と、7年ぶり3度目のG1制覇へ自信を深めていた。