新日本プロレス「G1クライマックス」19日大阪大会のBブロック公式戦で、ジェフ・コブ(39)がチェーズ・オーエンズ(31)を下し白星スタートを切った。

 レスリングで五輪出場経験も持つコブは、この日も圧倒的な身体能力で試合を支配した。パワフルな投げ技に加え、その場飛びムーンサルトプレスと空中技も駆使して試合の主導権を握る。

 ツアー・オブ・ジ・アイランド(変形パワースラム)を狙ったところでカウンターのジャンピングニーを浴び、ジュエルヘイスト(変形首折り弾)を決められたが3カウントは許さない。打撃の応酬からトラースキックを決めると、ツアー・オブ・ジ・アイランドでマットに沈めてみせた。

 4日メットライフドーム大会ではオカダ・カズチカとのシングル戦に勝利。その勢いから今大会のダークホースと目されている。過去に「何人たりとも死と税金と俺のスープレックスから逃れることはできない」と税金の恐ろしさを知らしめる名言を生み出したコブは「俺がここで何か名言でも言うと思ったか? そんな気はさらさらない。いま俺の頭に浮かぶ言葉は『3度目の正直』だ。3度目のG1だ。今年こそ報われるだろう」と豪語した。

 前日18日には「ユナイテッドエンパイア」のグレート―O―カーンがAブロックで白星発進を飾った。コブは「オーカーン、優勝決定戦(10月21日、日本武道館)で会おうぜ。俺たちで歴史を動かそう。目指すは無敗で優勝決定戦だ」と、決勝の舞台での同門対決を予告していた。