新日本プロレスの最高峰リーグ戦「G1クライマックス」が18日、エディオンアリーナ大阪大会で開幕。Aブロック公式戦で矢野通(43)がKENTA(40)を破り、白星スタートを飾った。

 試合前のレフェリーチェックで、双方からテーピングが発見されるという曲者同士の公式戦。矢野は場外ゲートと手首をテーピングで固定され、あわやリングアウト負けの危機に陥りながらも間一髪で生還する。

 KENTAの髪を掴んでgo2sleepを逃れた矢野は、再びの場外戦でまたもテーピングにより手首の自由を奪われてしまう。それでも場外カウント内になんとか戻ると、背後からの急所攻撃をさく裂させ丸め込み。これはカウント2で返されるも、再度のローブローからまたしても丸め込み、まんまと3カウントを奪ってみせた。

 矢野はテーピングで結ばれた両手首を示しながら「見ての通り、君たちはこれを見て負けたかもと思うかもしれない。だが、勝ったのは俺だ。獲物を丸焼きにしようとして、丸焼きになるのはお前の方だ、KENTA!」と勝ち誇った。

 独特のインサイドワークで毎年リーグ戦をかき回す矢野が、今大会も台風の目となるのか――。