今年1月限りでWWEを退団したKENTA(38)が9日、新日本プロレス・大阪城ホール大会に電撃登場。「G1クライマックス」(7月6日、米国・テキサス州ダラスで開幕)参戦を表明した。

 この日の第6試合終了後、柴田勝頼(39)とともにKENTAが姿を現すと、会場からは大きな歓声が沸き起こった。「今日は大親友のKENTAを連れてきました」と紹介を受けると「この場をつくってくれた柴田さんに感謝します。俺は自分の本能に従ってここに来ました。KENTAのプロレス、お見せします。G1でお会いしましょう」と真夏の祭典への初参戦を表明した。

 2000年に全日本プロレスでデビューし、ノアの中心選手として活躍したKENTAは、14年に世界最大団体WWEに移籍。ヒデオ・イタミのリングネームでNXT、205Liveで活躍したが、今年1月に退団。約5年ぶりの日本マット復帰が確実視されていた。

 新日プロを主戦場とすることを決断したのは「対世界」が大きな理由の一つになった。「自分のプロレスをしたいという部分でWWEを辞めて、もう1回世界に対して自分をアピールしたい。あとは俺がやるだけですね。G1は世界中でも最高峰の一つ。改めてKENTAをアピールできると思いました」

 負傷による欠場など、WWEでは不完全燃焼に終わってしまった感は否めない。このままでは終われない。ソウルメート・柴田に導かれ、切り開かれた新たな道で、KENTAが己の存在を証明する。