女子プロレス「アイスリボン」の藤本つかさに頼もしい助っ人が現れた。

 26日の後楽園ホール大会では真琴とのコンビで、インターナショナルリボンタッグ王者の星親子(ハム子&いぶき)に挑戦。サッカーボールキックをはじめとする各種キックと合計38発のチョップでいぶきを追い込んだが、母・ハム子の猛攻に大苦戦。

 最後は昨年6月から総額150万円をかけたというエステで21キロの減量に成功し、藤本と同じ51キロとなったハム子の軽快な動きに翻ろうされクルリと丸め込まれた。

 王座陥落となった昨年11月のICE×∞王座戦に続き、これでタイトルマッチは2連敗。試合後はがっくりとうなだれたのもつかの間、会場のビジョンに登場したのは米AEWで活躍する志田光だった。

 志田はビデオメッセージで「最近、大変そうですね」と切り出すや「きっと、いろいろなものと戦っていると思います。年末のニュースを見て、私はこう思いました。いつかきっと、それは今なんだ。志田光渡米前ラスト自主興行で一緒に歌ってくれたよね、つっか(藤本の愛称)。あれから2年5か月。今度は私があなたの居場所まで行きます。あなたの隣で一緒に戦わせてください」と3月20日後楽園大会への出場を表明した。

 2008年8月にアイスリボンでデビューした志田はかつて、藤本とのタッグチーム「マッスルビーナス」で活躍。19年に渡米し、AEWが主戦場となった。同年10月15日に後楽園で開催した渡米前の自主興行には藤本がかけつけ、マッスルビーナスで「いつかきっと」を熱唱していた。

 思わぬ〝救世主〟の登場に、藤本は「なんか…届いていたんだなって。志田ちゃんとはいつかできるとずっと思っていて」と目に涙を浮かべた。マッスルビーナス最後の試合の時、藤本は「もしアイスリボンがピンチの時は助けにきてね」と依頼していたという。

 まさにその「約束」を果たしてくれた形で「多分、それが今なんだなって思って感動しました。海の向こうでもつながっていたんだなって。本当にありがたい。プロレスでハッピーだなって思いました」と感謝の思いを口にした。

 団体は昨年末までに主力を含む8選手が退団。苦しい状況が続くが、もう下を向いている時間などない。涙を拭いた藤本は「負けた悔しさと次の明るいニュースに、ミルフィーユのように感情が重なっているような気がします。まだまだやること、いっぱいあるなと。どんどん変わっていくアイスリボンを見届けていただければ」と表情を引き締めた。往年の名コンビで新たな旋風を巻き起こす。