横綱直伝の四股で苦難を乗り越えられるか。大日本プロレスの“筋肉男”こと関本大介(39)が、リーグ戦「一騎当千」制覇への自信を深めている。新型コロナウイルスの脅威が迫る中で開催されたリーグ戦で4強入りしたが、準決勝と優勝決定戦が予定されていた12日の札幌昼夜興行が中止に。一時は継続が危ぶまれた。
だが決勝トーナメントは無観客で開催され、26日にサムライTVなどで放送される見込みとなった。関本は準決勝でBJW認定世界ストロングヘビー級王者の橋本大地(28)と激突する。3月にベルトに挑戦して敗れたばかりだけに「もう負けられない。必ず勝って、もう一度ストロングヘビーのベルトに挑戦する」と誓った。
とはいえ、外出自粛要請により愛するジムでのトレーニングもできない状態で「率直に言ってプロレスがしたいです。ダンベルとバーベルが恋しい…」と声を落とす。そこで始めたのが、在宅での自重トレーニングだ。ネットや書籍などで練習方法を調べて実践するほか、日課にしているのが相撲の四股踏みだという。
「10年くらい前に(横綱)白鵬関から重要性と踏み方を教えてもらって。低い位置で体重移動をして、足の親指に重心を乗せるのを意識しています。あと(元横綱)曙選手から『足を下ろすときはゆっくり、静かにやるといい』と教えてもらって意識してます。毎日100回やってます」
これまでと違いウエート器具を使わず、自らの体重を生かしたトレーニングに専念することで新たな発見もあった。「今は筋肉と対話ができているので、以前よりもマッスルコントロールができるようになった。これが必ず生きてくるでしょう」。自宅で磨きをかけた筋肉で、存続危機の大日本をけん引する。