全日本プロレス「王道トーナメント」(7日、後楽園で開幕)で2年ぶり2度目の制覇を目指す前3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(33)が、Vロードの青写真を描いている。
 
 開幕となる7日の初戦では、身長200センチを誇る綾部蓮と対戦する。「彼はまだ身長が長所であって、武器ではない。俺が武器にする方法を教えてやるよ。この試合だけで終わるのではなく(タッグを)組んでもいいし、また戦ってもいいし」と、若手に胸を貸す姿勢。もちろん勝利しか見えておらず、準決勝(20日、後楽園ホール)の相手には野村直矢を熱望した。
 
 一方の直矢の初戦(7日)は青柳亮生との対決。勝ち上がりを期待する理由について、ジェイクは直矢が7月24日の千葉大会で「呼ばれたから(全日本のマットに)来た」と話していたことを挙げる。「(直矢は)やりたいことが見つかったとフリーに転向したのに、この発言。何のために全日本50周年という場に戻ってきたのか、ホントの真意を確認したい」と明かした。

 頂点だけを見つめるジェイクは、1日のファンクラブ配信で早くも決勝戦(20日、後楽園ホール)の相手もヨシタツを指名している。「ヨシタツさんはリング内外での発信力もあるし、他の人にない発想力があるので」とまっとうな説明をしたが「配信の日がヨシタツさんの誕生日だったので、誕生日ボーナスです」と本音もポロリ。いずれにせよ、誕生日を覚えているほど意識している相手には間違いない。
  
 まずは初戦で綾部を下し、勢いよく決勝の舞台まで突き進むことができるのか。目が離せない戦いとなりそうだ。